ぺんぎん異聞


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はしがき(※本編の内容を含みます)

 夜半、自宅のベルを鳴らす訪問者。ドアスコープの先に待ち構えるのは、一羽の立派なコウテイペンギンだ。不遜にも自宅に上がりこんだペンギンは、傍若無人の限りを尽くす……。

 荒唐無稽なショートショートの原型は、友人との雑談の中で生み出された。当時のメモが残っている。

真夜中、インターホンに扉を開けると、そこには一匹のコウテイペンギンが立っていた。 ペンギンは徐に我が家に押し入ると、器用に冷蔵庫を開け、中身を物色し始めた。魚がないことがわかると、次は冷凍庫を漁り、鮭の切り身を探り当てた。

 このメモの段階で、本作のあらすじは確定していたことがおわかりいただけるだろう。友人には感謝のほかない。

 また、本作は2022年秋の文学フリマ東京にて頒布した。製作から2年以上経過し、当面イベント参加の予定もないため、再録することとした。当時お買い上げいただいた方に深い感謝を申し上げる。

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